AIの回答を確認するときは、文章を「主張」に分ける
長い回答を丸ごと信用せず、数字・条件・結論を個別に確かめます。
AIの回答にリンクがあっても、仕事で使いたい結論がその資料に書いてあるとは限りません。数字・条件・結論を分けて見ると、何を確認できて、何がまだ分からないかを整理できます。この記事では、1つの回答から確認表を作る方法を紹介します。
1つの文章を、小さな主張に分ける
架空の説明「このサービスは無料で、全社員が使え、入力内容は保存されません」を考えます。この1文には、料金・利用できる人・データの保存という3つの主張があります。料金のページだけを確認しても、残りの2つは確認済みになりません。
検索は確認先を探す手段になります。OpenAIは、検索を使ったChatGPTの回答に検索結果や引用が表示され、組織の設定によって検索が制限される場合があると案内しています。出典を開き、主張と対応する説明を読む工程を加えましょう。OpenAI|Web search
確認表に入れる5つの項目
| 主張 | 確認先 | 対象・条件 | 状態 | 次にすること |
|---|---|---|---|---|
| 無料で使える | 提供元の料金説明 | 試用期間・プラン・地域 | 未確認 | 無料の適用範囲を読む |
| 全社員が利用できる | 利用条件と組織の設定 | 契約・管理者の許可 | 未確認 | 社内で利用可能か確認する |
| 入力内容を保存しない | 提供元のデータ取扱い説明 | 対象製品・設定・保存期間 | 未確認 | 保存と学習利用の説明をそれぞれ読む |
上の表は確認の練習用で、特定のサービスの仕様を示していません。原文を読む前に、状態を「確認済み」にしないことがポイントです。確認した日と該当箇所も記録すると、後から見直せます。
確認済み・未確認・要修正を使い分ける
確認済みは、同じ対象と条件について原文との一致を確認できたもの。未確認は、資料を見つけられない、または記述が十分でないもの。要修正は、原文と条件が食い違うものです。
「無料」は試用期間だけの説明だったなら、期間の条件を付けて書き直します。原文が見つからなければ「無料かは未確認」と残します。複数の資料が食い違う場合は、対象プラン・地域・更新日を確認し、解消できないものは判断を保留します。
AIに確認表の下書きを頼む
次の回答から、確認が必要な主張を3つ抜き出してください。
数字・日付・料金・対象者・データの扱いを優先してください。
出力する項目:
主張/確認先の候補/適用条件/確認状態/次の確認作業
原文を読んでいない項目は「未確認」にしてください。
URLや原文にない条件を作らないでください。
確認先が分からなければ、そのまま「確認先不明」としてください。
回答:
[ここに確認したい回答を貼る]
この指示例は未検証です。返ってきた表も下書きとして扱い、人が元資料と照合します。別のAIが同じ結論を述べても、原文との一致が確認できたことにはなりません。
今日試すこと:最近の回答から主張を3つ選び、確認先と状態を書いてください。仕事の判断に影響するものから1つ、元の説明を開いて読みます。
参考資料
- OpenAI|Web search — ChatGPTの検索と出典表示。確認表と確認状態の使い分けは本記事の提案です。